テクノロジーがもたらす永遠。
ロックバンドのKISSが昨年2023年12月をもってライブ活動引退を表明。
これに伴いKISSは知的財産権や楽曲を含む『音楽カタログ』を売却。
アバター版のKISSにバトンタッチしたとのこと。
さてどーゆーことか。
KISSのライブ活動引退はわかる、もう歳だしきついよね。で音楽カタログってのは初めて耳にしたもんで調べてみると要は創作した音楽から生み出される利益の権利、みたいな。なのでアーティストの歴史が長ければ長いほどカタログもぶ厚くなるんで高くも売れるってことだそう。
でKISSのカタログ売却自体は今じゃ珍しいことでもないらしく、特にここ近年はコロナでのライブ活動が制限されたのもありアーティストのカタログ売却は思ってるより多かった。例えば
・ボブディラン
・ニールヤング
・ポールサイモン
・ブルーススプリングスティーン
・クイーン
・デヴィッドボウイ
などなどカタログ売却してるのは60~70’sの往年のアーティストが多い。がしかし往年のアーティストだけにとどまらずジャスティンビーバーやドクタードレも全部ではないにしろカタログの売却でそれぞれ2億ドルの収益を得てるんだって金額バグり過ぎ。てゆーかカタログって切り売りもできるのね。シャケの切り身みたいな感じか。
日本では記憶に新しいのが(新しくもなかった説)小室哲哉。小室ファミリーとして90年代の日本音楽業界の頂点に立ったと言ってもいい小室氏は稼ぎに稼いだ分めちゃくちゃ浪費。とにかく浪費作戦名ガンガンいこうぜ。なんならほぼ全部浪費。やりすぎて金溶かすどころか借金まで抱え詐欺とかなんとか気付いたらタイーホ。結果カタログ売却って感じに。
話変わりこのカタログ売却で面白いなと思ったのがアメリカのロックバンド、エヴァネッセンス。ゴシックな女性Vo,エイミー率いるこのバンドは2003年にリリースした
『Bring Me to Life』
が映画【デアデビル】の主題歌となりバカ売れ。いわゆる僕の中では1発屋的なイメージだけどそれでもアメリカはその1発が日本のムーディー勝山と規模が違う。1撃1400万枚セールスいったいいくら。でこのエヴァネッセンスは2003年にアルバム『Fallen』の著作権を30年レンタルという形で譲渡、70万ドルを手にしたそう。
ん待て2003年に譲渡?
とゆーことは先の『Bring Me to Life』リリースが2003年、この曲を含むアルバム『Fallen』が制作され始めたのが2002年らしいから、、、
出してソッコー譲渡。
これって超計画的じゃねーか?だって普通1発1400万枚も売れたらウハウハセレブの仲間入りみたいな身なりに変貌、途端に遊びまくり豪邸住んでスポーツカー乗り週末はプールでパーティー、今までのハングリーさ完全失い適当に曲作ってなんとなく印税で食ってく、みたいな感じになるはずが(勝手にアメリカ1発屋のイメージ偏見100%)売れてすぐ権利譲渡って。
したたか。
とゆーか自分らが「あこれ1発で終わるくせー」と事前に察知しての対処みたいじゃないかと思いましたそれだけの話ですはい。でまー話を元に戻すとKISSでしたね。KISSの新しいなーって思ったのがカタログ売却で儲けたとかそんな話じゃなくアバター版のKISS、いわゆるバーチャル化したKISSに後継を任せたみたいな感じになってるとこ。
どーゆーことってこーゆーこと。
バーチャル化したKISSは背筋も曲がってないし腰痛も肩こりもなく、あの時と変わらず若々しく、なんなら口から火吹くわ空だって飛べる。ベースのジーンシモンズはこのKISSのバーチャル化に素敵なひとこと。
『テクノロジーでポールはかつてないほど高くジャンプする』
かっこよすぎた。サラっとこんなイケてること言える爺さんいるの?なんて柔軟で若くて理解あるイケてる爺さん達なんだ。自分たちの老いを悲しみマイナスに考えなんかせず時代の変化を柔軟に理解し即行動。日本の頭固い「ワシらの昔はあーでこーで、、ワシらは今までこーしてきたから今もワシらが正しい」みたいな態度の老害に爪の垢を飲ませたいところである。
テクノロジーの進化によってKISSは永遠となり、ファンは永遠にKISSと共にいることができるってことだ。理想郷か。
KISSって正直僕の世代からすると奇抜なメイクでコミックバンド的なイメージが最初にあってなんとなく苦手であんま聞いてなかったんだけどこんなカッコいいロック野郎だったとは。さっそく聞かなきゃ。
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